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活動報告 2023/08/21

診療看護師(NP)による臨床推論研修開催!!

8月8日(水)に第2弾「臨床推論(体験編)」の研修を開催しました。


・第1弾:フィジカルアセスメントアドバンス研修
⇒日頃のアセスメントを言語化する方法を学びます。

第1弾の記事はこちら


・第2弾:臨床推論 体験編
⇒医師は臨床推論を使ってどのように医学診断をしているのかを学びます。

・第3弾:臨床推論 実践編
⇒実際に臨床推論をどのように活用するのかを学びます。


この研修は、主に第1弾「フィジカルアセスメントアドバンス」研修を終了した看護師さんが対象です。リーダーや主任として各部署の中心となっている看護師さんたちが受講しています。今回は半日かけて、医師が臨床推論を使ってどのように医学診断をしているのかを実際に体験しながら学ぶ研修です。



1つの症例について2人1組のチームになって取り組みます。臨床推論の過程をSTEP1~4に分けて「仮説演繹法」を用いて診断を導いていきます。
「パタン認識(直観的判断)」をしてしまう傾向にある看護師さんは多いと感じています。今回の研修に参加した看護師さんも、早い段階で「〇〇だろう。」と具体的な病名を意識してしまっていました。研修を通して、「確率は低くても見逃してはいけない疾患がある。」「パタン認識(直観的判断)は、最初に間違った方向に行ってしまうと、ずっと間違い続けるリスクがある。」ということを伝えていきました。そして研修の最後に、診断までの過程をSBARでまとめてチームごとに発表をして終了しました。



研修後には、「パタン認識をしており、視野が狭くなっていたことに気が付いた。」「検査や点滴オーダーを医師に依頼する際に、医師をせかしてしまっていたことに気づいた。」「無意識に決めつけて行動してしまっていた。」と今までの自分の思考について振り返るきっかけになったというような意見が多くありました。また「各部署で広めていきたい。」「スタッフ教育に生かしていきたい。」という意見も聞かれました。


次回、第3弾は11月に開催予定です。