皆様初めまして。坂本紫織と申します。
GIM-NPのプログラムの一環で、現在私は青森県上北郡六ヶ所村にきています。 六ヶ所村ですが、森や海が身近にあり、農業、酪農、漁業も盛んです。さらに、大自然の中に日本原燃や研究施設もあり、産業に富んでいます。
こちらにある、六ヶ所村地域家庭医療センターで卒後研修の3か月を過ごしております。
松岡 史彦院長、船越 樹医師は、我々診療看護師の諸先輩方を指導して下さっていた経緯もあり、大変熱心にご指導してくださいます。
このような充実した環境下で、診療を学べることを非常に嬉しく感じています。 それでは早速ですが、私の1日のスケジュールについてご紹介致します。
♢7:30
【出勤】
医療センターの目の前に寮が併設されており徒歩で通勤しています。
ただし、冬になると一面雪景色となり、いくら目の前といえども、除雪の程度によっては遠回りを要することもあるそうです。
【勉強会】 毎週月曜日は、イギリスの家庭医が執筆された本を読んで、カテゴリー毎に疾患を学んでいます。
♢8:00
【病棟業務】
医療センターは19床の病床を設けており、入院適応となった受け持ち患者さんのマネジメント、病棟業務を行っています。
毎日回診をして、全身状態に変わりがないか評価しています。
♢9:00
【訪問看護、並びに外来診療】
週の半分は訪問看護をしています。
入院時に受け持っていた退院後初回の患者さんの訪問も行っており、継ぎ目のない医療・看護の提供を心掛けています。
診療看護師ですので、ここは腕のみせどころです。退院後早期に入院を繰り返さないために、患者さんの生活に沿った診療を可能な限り提供しています。
同行する看護師と二人三脚で看護にも取り組んでいます。
病院ではなかなかお目に係ることのない、自宅での患者さんの嬉しそうな笑顔が何よりの励みです。
そして残りの週の半分は外来診療をしています。
慢性期から急性期の診療に携わっています。救急搬送された方の対応もしています。時には転院交渉をして、転院搬送に同行することもあります。
地域医療ならではの診療を日々学んでいます。
♢16:00
【検討会】
その日の診察内容や画像所見を医療センターの皆で検討します。
村の健康診断や人間ドックも請け負っていますので、こちらも皆で議論しながら評価しています。
医療センターには常勤職員以外にも定期的に支援にきている医師、研修医が数名います。日本全国様々な箇所から医療センターに医療者が集まり、活発な議論が毎日行われています。
弘前大学医学部医学科の学生の方も、時期によっては実習されています。
それぞれの知識を共有しながら、多岐にわたる疾患について検討しています。
♢19:00
【退勤、journal club(毎週火曜)】
ここで退勤、、、と思いきや、毎週火曜日にjournal clubをしています。 適宜テーマをきめて抄読会をしています。特に興味のあるカテゴリーについて重点的に取り組んでいますので、タイムリーに実臨床に活かすこともできます。
いかがでしたでしょうか。
支援に来ている医師の中には、休日に青森県内や東北県内を観光される方も多いようです。
私も少しだけ羽を伸ばして観光しています。
さらにこちらの医療センターには、ジムやプールが近くにあり、通っている方が多くいます。
3ヶ月と短い研修期間ですが、診療所の役割、病院連携を学び、診療や看護を実践することができ、プライベートも含め、充実した日々を過ごせていると実感しています。
今後ですが、こちらの医療センター以外のへき地医療の研修も計画されているようです。
JADECOMの診療看護師は皆“やりがい“を持ってそれぞれの診療科で働いています。 まずは一度、ご興味のある方は是非お問い合わせ下さい。